「東洋と西洋の融合」を見事に実現した『第九』

クンドゥル村フェスティバルツアー 5月21日(木)~24日(日)
「2026クンドゥル村フェスティバル」において、全国労音とクンドゥル文化芸術センターが共同で世界初となる演奏会を開催しました。200人を越える日韓市民の合唱団員と、韓国晋州(ちんじゅ)市立国(こく)楽(がく)管弦楽団の演奏によるベートーヴェンの『第九 第4楽章』の演奏を、一年以上の準備を経て創り上げました。クラシックの名曲を韓国の伝統楽器で演奏するという今まで誰も発想しなかった新しい試みでした。朝鮮時代の世(せ)宗(じょん)大王(ハングル創始者)自身が作った「與民樂」という宮廷音楽は、民と共に楽しむという愛民精神と民本哲学が込められた曲だそうです。今回この曲の一部を入れて、ベートーヴェンと世宗大王が曲中で出会うようにしたそうです。
5月23日、満天の星とたくさんの聴衆に見守られて、クンドゥル・マダン劇村の野外ステージは「東洋と西洋の融合」が実現、ベートーヴェンが希求した「すべての人はみな兄弟となる」という最高のステージとなりました。観客席では日本、ベトナム、ネパール、フィリピン、タイ、フランス、ドイツの市民も一緒に鑑賞しました。姫路第九合唱団の井上敏典先生が、日本と韓国とモンゴルから参加した合唱団員をまとめてくださいました。
クンドゥル村は至る所で初夏の草花が揺れる絶好の時期でした。フェスティバルには姫路労音から53名が参加しましたが、一行は村を散策し催し物を見て、文禄・慶長の役の舞台となった晋州城や、ホ・ジュンが医術を行った東医宝鑑村で漢方温熱ヒーリング体験などの観光も楽しみました。また公演団として招待された津軽三味線奏者の中村卓也さんと、西アフリカのブルキナファソ出身で姫路在住の民族音楽家ミロゴ・ベノアさんはご家族で参加し、文化交流の大きな役割を果たしてくださいました。
参加予定だった在韓キューバ大使のクラウディオさんは急用のため残念ながら参加はできませんでした。晋州市立国学管弦楽団からは10月17日に開催する「プンムルで紡ぐ平和フェスティバル2026」に選抜メンバーが来日・公演されます。再会が楽しみです。
国際交流担当 築谷 治
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